滋賀、堅田の容輝湯さんのリニューアルオープンをお手伝いさせて頂きました。容輝湯さんは、石山駅からほど近い住宅地の中に、突如現れる巨大な唐破風の玄関が特徴の、古き良き味わいの残るお風呂屋さんです。銭湯文化を繋ぐ若者集団、ゆとなみ社によって継業されている事でも知られています。
今回は主にフロントスペースと外観(アルミサッシ→木製建具)の改修を行いました。
私の中の改修テーマとしてはお風呂屋さんの起こりとして寺院で施浴が行われていた、湯屋や浴堂のような建物の雰囲気になってほしいなと。
お寺の様な「宮造りの銭湯」は関東というイメージですが、関西のお風呂屋さんに唐破風があるのは、極楽への入口というだけでなく、元々お寺で湯を施していたという流れを汲んでいるのかも??なんて、容輝湯さんの優美な唐破風を見ると思ってしまいます。
唐破風の裏側に「斗(ます)みたいなのが見えるなあ〜」と見惚れていたら、社寺建築好きT Dさんがいつも社寺三手先トークには無反応のくせに、風呂屋やったら好きになるんかと呆れられてしまいました。
最後に下駄箱の設置、欄間の空いている部分にダイヤガラスを嵌めに等、仕上げの工事に伺いました。欄間とダイヤガラスが合う!というのは発見でした。
下駄箱の裏側の物入と合わせて、令和とは思えない改修になったと思います、笑
こういう事を頼んでくれて、喜んでくれるのがゆとなみ社の湊くんですね。私の中の昭和大好き要素が爆発した初夏でした。いつもありがとう。
店内は番頭のユキナさんによってポップにディスプレイされ、お年寄りからから子供まで楽しめるスペースに生まれ変わっていました!オープン日は、リニューアルに興奮した子供達が走り回り、親御さん達のカミナリが落ちまくっていたとか・・・