二条城北でゲストハウスをしておられる日暮荘さんの浴室リフォームです。日暮荘さんの建物は、昭和初期の少し洋館の趣が入った邸宅で、こだわりを感じられる空間があちこちにあります。
今までの浴室は中途半端な古さで、土間に出入りできる木戸が付いていたり、窓のアルミサッシが大きくて冷え、廊下側の土壁にシミが出来ていたりと水終いに問題が出てきていたので、思いきって改善したいとの事でした。ユニットバスも検討されましたが、一畳ほどのスペースでは、条件に合う物がなく、どうせ変えるなら日暮荘のイメージに合うものにしたいという事で、方向が決まり、解体開始!
ある程度覚悟はしていましたが、解体してみておやまぁ、外壁の中の木下地が長年の水染みでまったく無くなっていました。また、部屋に面した壁はそもそも下地が無く、土壁に直モルタル塗りでタイルが貼ってありました。満身創痍で頑張っていた浴室でしたが、良い機会の入れ替え工事となりました。
新しい浴室は、元々この建物にありそうな洋館の浴室をイメージしました。窓には、サッシに交換して不要になる、元々の入口に付いていた素敵な木製建具をリサイズして再利用。また、今回床に使用したタイルは寒さ対策でサーモタイルを選ばれました。触ってみると、ひんやりはしますが、氷のような冷たさがなく、体感温度は半分くらいに抑えられているのではと期待しています。オーナーさんが選ばれたレトロな丸い照明もしっくり合っています。
お客さんに、さらに快適に過ごして頂けます様に。使っていただくのが楽しみです。
余談ですが工事中、日暮荘さんの共有スペースを使わせて頂いたのですが、この空間で仕事できるの、かなり素敵です!お昼間はリモートワークや撮影用に部屋の時間貸しもされているので、地元の方にもこの機会にぜひぜひ味わって頂きたいです〜