【水を綴る家】

 住まい手さんは本の編集とデザインをされていて、今回はお仕事場と水回りの改修をさせていただきました。

 中古住宅を購入され、元々は土壁と木の味わいあるお家のようでしたが、ところどころ新建材のフローリングで改修されていて、きれいなんだけどなんか気持ちが上がらなくて…とおっしゃっていた住まい手さん。以前にも味わいのある古家に住まわれていたので、新居にも窓枠の塗りまわしや蛇口など、細部にこだわって前のお家の面影を引き継いだ改修をさせていただきました。
 
  水回りは当初はタイルで覆われたトイレと洗面室でしたが、洗濯機を置くスペースが欲しいとの事で、「洗濯室」といったイメージで改修しました。タンクレストイレの横に密かに存在するニッチは左官屋さんの手塗りで味わいがあります。
 
 古色を塗ったりして渋く、古びたように仕上げるという選択肢もありましたが、今回のもう一つのご希望として、せっかくなので水回りは清潔感を、お仕事場はかっこよく。との事で、漆喰と蜜蝋仕上げで明るく気持ちの良い空間に仕上がりました。
 

project name:水を綴る家(住宅兼事務所)

case:室内・水回りのリフォーム

etc:ヒノキ(カウンター、窓枠)、ナラ(床板)