春の自粛期間中に、引っ越してから3年、ほったらかしだった岩倉の自宅兼作業場に新たな和室を作りました。
改修前の部屋は、よく見ると畳も戸も床の間も何やら色々なところがおかしくて、全解体してほとんど一から作り直し、変わってないのは窓の位置くらい。我が家は木造工場跡なので、納屋を改造したような素朴な和室を作りたいなぁと思ってましたが、なんとなく、以前住んでいた中京の平屋の長屋の雰囲気になりました。新しく作った部屋とは思えない空間になったんではないでしょうか・・・
床柱と天井には改修現場で解体した時に床下から出てきた廃材の丸太を。(元大引でしたが、碍子が付いていたのでさらにその前は母屋だった様子。据えられてまんざらでもない顔しているような。)
床板と床框、建具は解体された町家から頂いた古材です。
天井板は新しい杉板に古色塗装、壁は中塗り土を塗りました。(自分達で塗るのは久しぶり!)
その時作業場にあったもの、揃っているもので作る即興数寄空間。
建築も音楽も、ゼロから空間を生み出すことができるのは同じで楽しいですね。
いつかすべて鄙びた廃古材で新築してみたいというのがひそかな夢です。